watasihapanko’s blog

きまぐれとんかつ

フルートと自分の関係について

TLにやたら藝大が流れていました。

 

2歳からフルートを習いはじめて、教室から見える中央線を眺めてはほら〜吹くよ〜と優しく言ってくれる先生とママが大好きで、きらきらしてて、大好きだったフルート。それがこんなことになるなんて(サンキョウU字管使ってました)お稽古の後はオレンジジュース飲んでました。これが美味しかった。

 

スズキメソッドに通っていたので、テキストが渡され、発表会もたぶんその中からでした。4,5歳からだんだん家の練習がキツくなってきて、なんでできないの!と怒られたらぺしんとされたり、いじけて楽器を譜面台に押し付けて投げてたりしてました。(なんでぶつけるの!と怒られました当たり前)

6歳のとき、可愛いワンピースで発表会だったのに、受験で練習が足りず、途中で指を間違えたりして怒られて、、、のようなことが続き、辛かったです。

 

夏休みに合宿があって、それは1人で行くようになってからだんだん楽しくなってきて、あと湘南の姉妹校のお姉さまがいらっしゃってとても楽しかったです。高校生の先輩がカッコよくて好きでした!!!!今は何してるんだろう?

 

転校が決まってもう練習したくなかった私は、フルートをやめました。みんなよりレッスンの本は進んでたし、音楽って難しくてよくわかんないし、と言う感じでした。

引越した先でおじいちゃんからフルートの音を聞かないのは寂しいなぁと言われ、少しイライラしました。だって好きじゃ無いもん、こんなこと言ったら怒られると思って何も言いませんでした。今考えたらここでまたやっていたら、と思うこともないです。

 

なぜか避けていた楽器、中学に入ってどうしてだか吹奏楽部に入ってしまいます。

ママからはテニス部おすすめされてたのに。だって先輩怖かったし……。

 

最初パーカッション配属で、先輩が本当によく面倒を見てくださって、こんなリズム音痴の私をなんとかしようとしてくださいました。でもどうしても許せなかったのが後ろから見るフルートの群が、どうしても許せなくて、自分で習ってフルートに入ろうと先生に交渉もしたりしました。だってフルートの音じゃなかったんだもん、なんであんな音になるのか不思議でした。

ここまではまあ普通だと思います。

ひねくれたのはここからです。

 

引越し先の先生、とても素敵な方で、大好きでした。本当に先生に恵まれてる。

 

最初の発表会はプッチーニでした。耳から聞かないと楽譜が読めないタイプでこれは今まで聞いたことがなかったので苦労しました。プッチーニのアリア好きです。オペラのDVD見て一目惚れしました。

 

一方、吹奏楽の方では、中学3年生では選抜落ちまして(一貫校で高校の部に中学生含めて出るので)ここから火がつきました。悔しい!なんで!みたいな 

楽器をこの頃にグレードアップしました。ヤマハ212からムラマツDSです。

 

その後、ソロで活動するか、部活に留まるか、すごく迷い、先生とも何度もお時間をいただいて相談しました。

ここからコンクールに挑戦が始まり、苦しくなっていきます。部活の曲に、終わらない基礎練習、自分の曲の聴き比べ、、、教室の机のデスクマットに楽譜を敷いてみてましたがダメでした。やっぱり楽譜だけじゃ無理だって

 

先生からのご指導と、吹部の先生からのご指導が違ったり、意味がわからなかったり、頭を使うことが多かったです。思考回路全開!って感じがしてました。

 

 

どうしても音源通りには吹けない、息づかいの完全コピーができない、至る所が足りない、そんなことを思いながら毎日を過ごしてました。もう吹部の挨拶とかそんなことはどうでも良くてとにかく楽器に触れる時間が欲しくてたまりませんでした。

 

たしかピークで一年に3回くらい小さなコンクールに出たんですけど結局受賞歴は無くて、なんでだろう?何が悪いんだろう?と思い続け、わたし何も吹けてないんじゃないかって思っておりました。

 

音高にいくか、音大に行くか、チラつくこともございましたが、受賞歴がない、この一点が次の自信につながりませんでした。自己肯定感ってどこで作られるのでしょうか。

 

吹けてもどこかで指が躓く、本番で暗譜していた楽譜の記憶が無くなる、どうしても前向きに向き合えない、等々色々なことが重なって私には才能がないんだな、と言う結論に至った次第であります。

 

モーツァルトのK313を披露する前は14時間練習し続け本番に向かいました。彼は天才だと思うと確信できたので吹けて良かったです。信頼してた友達からはあなた吹いてたのはモーツァルトじゃないとか言われました。もう絶縁だわと思いましたが彼女の誕生日には毎年スタバカード送ってます。あ、そのコンクールは彼女たち(連弾)が受賞してましたね。キレそう笑

 

音楽に対して、あまり明るい思い出がないと言うか。発表会当日は華やかでとても大好きでした。でもあまりにも葛藤する時間が多すぎる。

 

 

今度は緩やかに、自分でレッスン代を捻出できるようになったら、また通いたいです。

 

 

それから、結婚式にはシャミナードのコンチェルティーノを吹いてはいけません、美しいし、楽器の試奏にはうってつけですがね

 

スペインのフォリア、吹いた会場がカーペットで解せませんでした、まじで悔しい、なんでカーペットなの!!!と全力でつっこみました。

 

 

またクラシックの世界に関われる日が来ますように。苦悩は多かったかもしれませんが充実した日々でした。ずっと習わせてくれたママパパありがとう。

 

 

音楽に乾杯🥂